フェイズ・プラグ
B&W専用 AIRBOWオリジナル・フェイズ・プラグ
すべてのB&W製品のフェイズ・プラグと互換性があります。
※写真のスタンドも発売しています。
- FP-CUとFP-BRは、純銅と真鍮製のプラグに真鍮製のボルトが装着されています。
- FP-PUREは、ボルト部分まで一体の無垢純銅削り出しとなっています。
商品名 | 1コ 販売価格(税込) |
ペア 販売価格(税込) |
試聴機貸出 | FP-CU(純銅製) |
\18,500 |
\35,000 |
FP-BR(真鍮製) |
\17,500 |
\35,000 |
X |
FP-PURE(無垢純銅製
) 生産完了 |
\25,500 |
\50,000 | X |
写真のスタンド | \15,000 |
/ |
X |
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コンセプト
かねてから、AIRBOW製品に最もマッチするスピーカーとしては、“PMC製品"をお薦めしてきました。もちろん、今でもPMCがAIRBOWに最もマッチしたスピーカーだと思いますが、そのスタイルがやや色気に欠けることも事実です。そこでスタイルは抜群でPMCに匹敵しうる性能を秘めながらも、音質の詰めがPMCより甘いために実力のすべてを発揮できずにいた“B&W製品"の音質を大きく向上させるアクセサリーとして、AIRBOWから“B&W専用、オリジナル・フェイズ・プラグ"を発売いたします。
音質傾向(CDM-9NTでテスト。他モデルもほぼ同じ印象です)
- FP-PURE(クラシック・ボーカルなどの音の深みを重要とする音楽向き)
軽く軽薄な感じだった音が、重厚な厚みのあるサウンドに変わる。
高域の強調感が完全に消え、ウーファーとツィーターの繋がりが良くなる。
音の位相が完全に整合し、スピーカーの存在が消える。 - FP-CU(クラシック・ボーカル・アコースティックな音楽向き)
3種類のプラグの中では、一番低域よりのバランス。
高域の強調感が消え、穏やかで厚みのあるサウンドになる。木管楽器的な音質傾向。
音の位相がほぼ完全に整合し、スピーカーの後ろに音が広がる。 - FP-BR(POPS・ROCK・フュージョン・電子楽器や器楽曲向き)
3種類のプラグの中では、一番歯切れが良く、スピード感がある。
低域の厚みが増す。中高域はB&W独特の歯切れの良さを損なわない金管楽器的な傾向。
音の位相がほぼ完全に整合し、スピーカーから音が前に出るようになる。
まず、オリジナル・フェイズ・プラグの紹介に先立って「B&W製品に共通する問題点」を論及することにいたしましょう。この問題点を解決することで、B&Wの音質は数段アップします。
B&W製品の問題点・その1
左図(右)のような形状に、フェルトやセーム皮、カーボンフェルトなどの吸音材くりぬいて、それをツィーターの下(天板斜線部分)に設置し反射を防止する。
注)ノーチラスシリーズより遅れて発売された、CDM9NTでは、ツィーターの前方が斜めにカットされ、反射防止にゴムが貼り付けられています。そのため、9NTでは、左図のような措置をしなくてもこの問題点は大きく改善されています。
B&W製品の問題点・その2
ツィーターのグリル(黒い網状のネット)が障害物となって高音に干渉したり、グリル自体が音波で揺すられ振動してノイズが発生、高域の滑らかさや繊細さ、音の広がりを大きく損ねている。
解決策
- ツィーターの保護グリルを取り外す。
※保護グリルははめ込み式なので簡単に取り外せます。保護グリルを外すとツィーターがへこんだりしやすくなりますので、取り外しと取り外した後のスピーカーの扱いには十分に注意してください。 - 外したグリルはツィーターに近づけるとマグネットの力で吸引されますから、スピーカーを使わないときにはグリルをはめ込まず被せるようにしておくと、簡単な保護になって良いと思います。
B&W製品の問題点・その3
ウーファーのセンターに配置されたフェイズ・プラグは、プラスティック製のため剛性が低く不快な鳴きを生じ、また反射音の質が不十分なため、B&W独特の高域の突っ張り感や、ユニットの音色の繋がりの悪さ、低域のボンつき感、音場の広がりのなさなど、その音質に様々な悪影響を及ぼしている。
解決策
- フェイズ・プラグを[AIRBOWオリジナル・フェイズ・プラグ]と交換する。
オリジナル・フェイズ・プラグの開発について
この製品を開発する以前に、同様の製品がすでに他社から発売されていることは知っていました。本来なら、他社のコピーとなりかねない製品は開発しないのですが、懇意にしている弊社のお客様が、フェイズ・プラグを自作され、そのプラグの音質テストを依頼されたことがきっかけとなって、それまでは「音質を劣化させる無用の長物」と考えていたフェイズ・プラグも「材質や形状を適正化」すれば、無用の長物どころかユニットやB&W製品の音質を大きく改善させることが分かったのです。どうせやるなら「誰にも負けない最高のフェイズ・プラグ」を作ろうと、材質、形状などの試作を重ね、最終的に純銅製と真鍮製の3種類のプラグを製品化しました。
材質による音の違いを検証し、純銅と真鍮を採用
すでにそれまでの経験から音質的に良好な材質は分かっていますので、その中から「純銅」・「真鍮」・「アルミ」の3種類でフェイズ・プラグを試作しました。
画像は試作品(製品とは一部仕様が異なります)
音質傾向
- 純銅
どこかパリパリと軽かった音の中身が詰まった感じで、どっしりと充実し、低音は同じスピーカーとは思えないほど厚みが増す。バスドラムの音がズンズンと腹に響くほど改善される。中高域の癖が取れ、音場がパーと開けて見通しが良くなる。ボーカルの色気も同じスピーカーとは思えないほど濃くなり、演奏の気配が自然に伝わる熱い音になった。 - 真鍮
純銅と似ているがややクール。当たり前かも知れないがブラス系の楽器「トランペット」などが非常に生々しくなる。全体に軽やかでPOPな感じ。明るくリズミカルに音楽を鳴らしてくれた。 - アルミ
重量が軽く粘りが強い金属なので予想されたことだが、アルミの音は一般に考えられているよりもずっと「鈍い」。音が濁り、音場も曇る。全然良くない。ノーチラス800のフェイズ・プラグがアルミなので心配したが、それは悪くなかった。たぶん、アルミの硬度など素材に差があると思われる。
形状による音の違いを検証し、形状を適正化
「B&Wのオリジナル形状」の有効性を確認するため、フェイズ・プラグのカーブ・突起の長さ・取り付け部分の構造など、様々な試作を行い最適な形状を探りました。
その内容はAIRBOW独自のノウハウになりますから詳しく公開することはできませんが、左に試作した主なフェイズ・プラグの画像をいくつか掲載いたします。
素材や形状、ネジ部の材質などが異なります。
音質をさらに向上させ、長期間美しさを保つための表面加工を採用
取り付け方
取り付け前 取り付け後
取り付け方は簡単です。元々ついている黒いフェイズ・プラグを反時計方向に回して取り外し、AIRBOWオリジナル・フェイズ・プラグを、その逆の方法で取り付けるだけです。音質が良くなるのはもちろんですが、見た目の印象もワン・グレードからツー・グレード高価なスピーカーのように向上し、長期間輝きを失いません。
真鍮製装着時の拡大画像はこちら