音が均一に混ざらないことが原因?
では、なぜスピーカーの位置がほんの少し違うだけでこんなにも音が変わってしまうのでしょう?もう少し詳しい説明をしたいと思います。
A図
もし、スピーカーが無指向性なら、波紋はすべての方向に「完全に均一」な状態で広がってゆきます。(A図)
B図
このように、スピーカーから広がる「波紋(音)が均一」なら、空間で二つの波紋がぶつかり、B図のように波紋が重なった後も(音波の重なり方に)大きな乱れは生じないことがわかります
C図
しかし、現在主流のほとんどのスピーカーには「バッフル」があり、その「バッフル」が音を遮り、また音を反射しスピーカーから広がる音に「強い指向性(方向性)」を与えています。(C図)
D図
このように、スピーカーに指向性があり、「波紋が全方向に均一に広がらない場合(C図)には、空中で二つの波紋がぶつかるとD図のような重なりかたでは、重なった部分に不均一な乱れが生じることがわかります。
2本のスピーカーから出た二つの音をひとつにまとめるときに、「スピーカーのバッフル面の反射による指向性」や「ユニットそのものが持つ指向性」などが原因となって、スピーカーから広がる音にかなり大きな音量の偏りが生じるため、二つのスピーカーを適当な位置に置いただけでは、音波は正しく合成されず「音の広がりに歪みや濁り」が生じるのです。
2本のスピーカーから出た二つの音をひとつにまとめるときに、「スピーカーのバッフル面の反射による指向性」や「ユニットそのものが持つ指向性」などが原因となって、スピーカーから広がる音にかなり大きな音量の偏りが生じるため、二つのスピーカーを適当な位置に置いただけでは、音波は正しく合成されず「音の広がりに歪みや濁り」が生じるのです。
E図
しかし、スピーカーから発せられる音波に指向性があっても、音波の進む方向と重なる位置の「タイミング」を合わせてやれば、重なり方の関係が一致し「音量のムラ(位相の歪み)」が減少するのです。(E図)
このモデルなら、レーザーセッターの使用でリスニングポジションのみならず、部屋全体の「音の広がりの歪みが減少」し、どの位置で音を聞いても「スピーカーの存在を感じさせない音場の広がりを実現」できる説明がつくはずです。
このモデルなら、レーザーセッターの使用でリスニングポジションのみならず、部屋全体の「音の広がりの歪みが減少」し、どの位置で音を聞いても「スピーカーの存在を感じさせない音場の広がりを実現」できる説明がつくはずです。