D/Aコンバーター

DAC-1.spec99

生産完了モデル

CDに記録された演奏の真実を引き出す究極のD/Aコンバーター

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商品名 発売時定価(税別) バージョンアップ
DAC-1.spec99
\490,000
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コンセプト

デジタルをアナログに変換する装置が、文字通り「D/Aコンバータ」です。その仕組みを簡単にご紹介しましょう。 CDから送られてきた「デジタル信号」は、まず最初に「DAI(デジタル・オーディオ・インターフェース)」に入力され、復調(受信・再生)されます。「DAI」で復調された「デジタル信号」は、最短距離で「デジタルフィルター」に入力されますが、この場合に最近よく問題とされているのが「ジッター(時間軸上の揺れ)」による音質劣化です。
DAC-1A(sPEC99)では、CDから送られてきたデジタル信号を直接「DAI」で受信した後、次のプロセスに入力する前に「搬送波をすげ替える」回路が設けられています。一般に言う「ジッターキャンセラー回路」です。このような回路を設けることで、「しっかりした低音と、音の安定感」がもたらされます。そして、「揺れの少ない再生音」は「高域の透明感、ハーモニーの美しさ」をきちんと再現することにつながります。
次のプロセスとは「デジタルフィルター」を示しますが、これはデジタル信号に様々な処理を加えるための「デジタル演算回路」のことです。DAC-1A(sPEC99)では、この「デジタルフィルター」に「NPC/SM5803APT」を採用しています。これは高級なICで、簡単な制御回路を別に設け「プログラム」を送信することで、「IC内でのデジタル演算」に手を加えることが可能です。 STAXオリジナルの「DAC-TALENT」から変更されたプログラムの一部に、DAC-1A(sPEC99)最大の特徴である「4倍オーバーサンプリング」の採用があげられます。
オリジナルでは「8倍オーバーサンプリング」であったものを、あえて測定上の歪みが大きい「4倍オーバーサンプリング」に変更したのは、次のような理由からです。
まず、「オーバーサンプリング」の説明をしましょう。「オーバーサンプリング」とは、20KHz以上がカットされて、そのまま再生したのではガタガタの階段状になってしまう「変換後のアナログ信号」の階段の段差に、「更に細かな段差」をデジタル領域で作り出すことにより「擬似的になめらかな信号」を作り出すデジタル演算回路の働きを示します。つまり、「オーバーサンプリング」の次定数が大きければ大きいほど「変換されたアナログ信号は見かけ上滑らか=データー上の歪みが少ない」訳です。
また、この段差を作るときに「20KHz」以上の周波数まで考慮して段差を加えれば「記録時に失われた20KHz以上の信号」が見かけ上復調されるわけです。
他のメーカーの謳い文句は「そういう仕組み」だったのです。しかし、ここに「見落とされている大きな問題」があったのです。それは「デジタルフィルターの演算回路で作り出された、見かけ上の細かな段差や合成された20KHz以上の信号」が「人間の聴感上=音楽を再生するために有害」であるということです。測定器はだまされても(測定データーは改善されても)、人間はだまされない(細かな音が聞こえるだけで、音楽がつまらなく聴こえてしまう)のです。
この点が、DAC-1A(sPEC99)と「他メーカー」のDACの大きな違いであり、DAC-1A(sPEC99)が「他のどのDACよりも音がよい=音楽を歪ませない」最大の理由の一つなのです。
DAC-1A(sPEC99)では、「SM5803APT」を「4倍オーバーサンプリング/20Bit」で動作させていますが、これは、時間軸方向に対し「4倍=4つ」音圧方向に対し「最大16倍=16個」の精度で信号補完を行うことを示しています。理論上は「最大4×16=64倍」デジタル信号は細かくなるわけです。このように記述すれば、「かけ算の数字が大きくなるほど、データーが細かくなる=音が良くなる」ように誤解を招きますが、「オーバーサンプリング」の次定数を上げると再生される音は「デジタルチック=硬く・つまらなく」なって行きます。また、Bit数を上げれば再生音は「解像度が改善=細かく」なって行くようです。
「厳密なヒヤリングテスト」重ねた結果、DAC-1A(sPEC99)ではこの「4倍・20Bit」を採用したのです。
デジタルフィルターで「演算」された「デジタル信号」は「DAC」に送られて、いよいよ「アナログ信号」に「変換されます」。DAC-1A(sPEC99)ではこの部分に、現在、最も高価で高精度なマルチビットDACチップである、「バーブラウン/PCM-63PK」を各チャンネル・独立して搭載し、変換精度に対し万全を計っています。この「バーブラウン/PCM-63PK」は、「チェロのリファレンスDAC」等の「超高価格機」に搭載されていますが、その中で「オーバーサンプリングの次定数が最も低い=音と音楽がよい」DACが、DAC-1A(sPEC99)なのです。
また、DAC-1A(sPEC99)に使用されるコンデンサーは、そのすべてが「ブラックゲートの無極性タイプ」であるか「超高性能・大容量フィルムコンデンサー」です。そのほかにも、あらゆる場所に「最もノイズの低い部品」が惜しみなく使われ、更に、「銅箔による電磁シールド」すら厳重に施されているのです。電源回路も含め、配線はすべて「PC-OCC」を使用しています。
まだまだ、数え上げればきりがありませんが、DAC-1A(sPEC99)とはお客様の「価格に対する性能(音質)のイメージを完全に覆すほど、隙がなく、また贅沢な作り」のDACなのです。このようなDAC-1.sPEC99の音質が、「悪いはずなど絶対にない」と断言できる自信があります。
理論的、技術的なことを中心にDAC-1A(sPEC99)をご紹介いたしましたが、簡単な音質レポートを(自画自賛になるので好きではありませんが)させていただきましょう。
まず最初に、モノラル時代の「古い録音」のディスク(ジャンルは問いません)を再生してみて下さい。買ってはみたけど、「音質が悪くて聴けなかったソフト」のことです。音の広がりが、従来のDACやCDとは全く違うことや、「CDに録音されている様々なノイズ」が「全く音楽を聴く妨げにならない」ことにお気づきになるでしょう。今までは「聴けなかったソフト」が見事に「音楽」として再生されるはずです。
次に、「ワンポイントステレオ録音された交響曲」か「ライブ録音された古いJAZZ」を再生して下さい。楽器の位置関係が正確で、「音が深く前後に広がる」ことに驚かれることでしょう。
最後に、「最新録音盤」をかけて下さい。DAC-1A(sPEC99)の「解像度の高さとS/Nの良さ」が、あなたを有頂天にしたとしても全く不思議はありません。
このように「高音質・高性能」なDAC-1A(sPEC99)ですが、その本当の良さ、本当の目的は「楽音(演奏)に色を付けないこと」なのです。今まで「何となく聴いていた音楽」がこのDACを使うことで、あなたを虜にすることでしょう。逆に、「録音時の細工でごまかしていたソフト」は「その加工」を暴かれることになるのではないでしょうか?

主な仕様

本体部
入力 同軸(RCA)・TOS/各1系統
出力 RCA/1系統
MUTE あり
フェイズ切換 あり
DAC マルチビット方式(20Bit)
本体寸法 W130×H37×D350o
重量 1.5s


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