プリメインアンプ
PM8001/Space
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海外製アンプのようにしっとりと深い音質で
音楽を味わうために生まれたアンプ
商品名 | 販売価格(税込) | 試聴機貸出 | バージョンアップ |
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PM8001/Space | \135,000 |
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KAIでもなくSpecialでもなく“Space”と名付けました
今までAIRBOWは、marantzをベースとしたカスタマイズモデルのプリメインアンプに「KAI」の名称を与えていましたが、PM8001のカスタマイズモデルにはあえてそれらの名前を使わずに「Space」というサブネームを与えました。カスタマイズモデルにサブネームを与えるのは、TRIODE TRV−35SEに「Dynamite」というサブネームを与えたのに続きこのアンプが2台目です。「Dynamite」や「Space」という特徴的なサブネームを与えたこれらの2機種では、「名は体を表す」の言葉通りに従来のカスタマイズモデルよりもさらに追い込んだ深みのある音質を目標としています。
アンプの音が細やかでハッキリしていても、左右のスピーカーを結ぶ空間に音が一列に並ぶような平面的な音場しか実現できなくては、音楽を躍動的に楽しむことはできません。躍動感の表現に必要不可欠なのは、フォルテでは、リスナーの体を包み込むように音場が大きく広がり、ピアノでは、一点に音が凝縮するような、音の大小に比例する空間のサイズの変動です。フォルテの場合、音場空間が広がらずに音量だけが大きくなってしまうと、音は一カ所に押し込められ歪み感を伴うヒステリックな感じに聞こえてしまいます。ピアノの場合、音場空間が小さくならないと音の厚みが薄くなり音楽の表情が希薄で散漫な感じに聞こえてしまうのです。
PM8001/Spaceは、多くの国産アンプで不足していると感じられる、この「空間表現」を名に恥じない高いレベルで実現します。スピーカーを繋いで音を出した瞬間に音場空間が大きく上下左右に展開するのが感じられるはずです。スピーカーのセッティングとルームアコースティックが完全なら、サラウンドの助けを借りなくてもリスナーの背後まで音場が広がります。細かくても平面的な音は実在感が希薄です。音はハッキリ聞こえても「場の雰囲気」が伝わってこないのです。これに対し音場サイズの変化=立体感が伴うと音楽の表情の伝わり方は、まったく違うものになります。それまでは、一つ一つのパーツにしか感じられなかった楽音に美しい立体的な重なりが生まれ、厚みのあるハーモニーが形成されます。すべてのプレーヤーが一つのメッセージに対し楽器を奏でているようなまとまりと、音楽的な調和が感じられるようになります。表情がモノトーンだった音楽に万華鏡のように鮮やかに変化する色彩感とプラネタリウムのような立体的な空間イメージが生まれ、ニュアンスや躍動感の伝わり方が何倍も豊かになるのです。
SOURCE DIRECTは、“OFF”でお使い下さい
国産のほとんどのアンプには、トーンコントロール回路などをバイパスして音質を向上させるためのスイッチが付いています。PM8001にも「SOURCE DIRECT」スイッチが設けられています。このスイッチを“ON”にするとトーンコントロールやバランス回路がバイパスされ、明らかに音が細かくハッキリします。しかし、PM8001/Spaceは、このスイッチを“OFF“で使います。説明書とは反対に余計な回路を経由させることを「音が良い使い方」として推奨しているのです。では、なぜ「SOURCE DIRECT」を“OFF”にしなければならないかご説明いたしましょう。
現在市販されているほとんどのCDソフトは、スタジオで録音されています。録音は狭いブースで行われるため収録された音には「広がり感」はありません。ソフトを作るときには、収録された音にエコーを付加し、様々なエフェクト処理を施すことで「広がり感」を作っているのです。ライブ録音でもマイク専用のエフェクター(特殊録音技術)によって立体感をさらに加えることがあります。PM8001/Spaceは、音声信号をトーンコントロール回路に経由させることで、音を積極的に変化させ「より大きな立体感(広がり感)」を取り出すことに成功しました。そんなことがあり得るのか?と疑問を感じられたなら「SOURCE DIRECT」スイッチ“ON”をお試し下さい。音は細かくハッキリするのと引き替えに、音場が平面的になり音楽は表情と躍動感を失います。
ほとんどのピュアオーディオ製品が信じて疑わない「原音忠実」という開発方向にあえて背を向け、より積極的な音作りに取り組むことで、録音時に失われた音楽性、音楽を聴く楽しさを取り戻すことが可能となったのです。
入力は“CD”が基本です
PM8001/Spaceには、異なる2種類の音色が与えられています。音質劣化の少ない贅沢な回路が採用されているCD入力の音は、他の入力よりも明らかに音質の透明度、明瞭度が高くなっています。ピュアオーディオCD/SACDなどの高音質の機器は、CD入力に接続すると真価を発揮できるでしょう。
CD入力以外の端子は、CD入力よりも音質をまろやかにして、音の硬さや雑味を取り去るような方向にチューニングしています。DVDやVTR、MP3のように硬く平面的に感じられるソースは、これらの入力をお使い下さい。ソースの悪さが気にならなくなり、柔らかく心地よい音質でお楽しみ頂けます。もし、お使いのCD/SACD(DVD)に音声出力が2系統設けられているなら、それらをCD入力と他の入力の両方に接続して下さい。入力セレクターを切り替えるだけで、お好みやソフトに応じアンプの音色を2種類切り替えてお楽しみ頂けます。
UNISON−RESEARCH UNICO Pと比較する
最終の音決めが完了し、発売できる状態になったプロトタイプの音質を同価格帯のイタリア製プリメインアンプUNISON−RESEARCH UNICO Pと比べてみました。音の広がり感や声の響きニュアンスの濃さなどではUNICO Pが優れている部分もありますが、一音一音の細やかさ、粒子の細かさにはかなりの差がありました。それぞれの音を映像に例えるなら、UNICO Pはピントがやや甘く色彩の濃いフィルムでPM8001/Spaceは、デジタルハイビジョンといった違いが感じられました。
PM8001/Spaceは、UNICO Pの海外製品らしい大らかで魅力のある表現に負けないだけの精細感のある高密度な音質を実現しています。どちらが良いかは?悩ましい選択だと思います。いずれにしても、PM8001/Spaceは、価格に恥じないだけの十分な性能に達していることが確認できました。
“PRE OUT”と“MAIN IN”でさらなる高音質化が実現可能
PM8001/Spaceに備わっている“PRE OUT”には、サブウーファーやパワーアンプを接続できます。背面のスイッチを切り替え“MAIN IN”にプリアウトからの信号を入力するとパワーアンプとしてもお使いいただけます。お使いのスピーカーが“Bi−Wire”に対応していれば、PM8001/Spaceをもう一台買い足し“Bi−AMP”へと発展が可能です。詳しくは、お問い合わせ下さいませ。
主な仕様
定格出力(20Hz〜20kHz両ch同時駆動) | 70W × 2(8ohms負荷) | |
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100W × 2(4ohms負荷) | ||
全高調波歪率(20H - 20kHz両ch同時駆動、8ohms負荷、35W) | 0.02% | |
出力帯域幅(8Ω負荷、0.05%) | 5Hz - 60kHz | |
周波数特性(CD) | 5Hz - 100kHz (+0,-3dB) | |
ダンピングファクター(8ohms負荷、20Hz - 20kHz、35W) | 100 | |
入力感度/入力インピーダンス | フォノ(MM) | 2.5mV/47kΩ |
ライン入力 | 200mV/20kΩ | |
フォノ最大許容入力(1kHz) | 130mV | |
RIAA偏差(40Hz - 20kHz) | ±0.5dB |
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S/N比(A・ウェイト補正) | フォノ(MM) | 85dB |
ライン入力 | 88dB | |
メイン イン | 107dB | |
入出力端子 | フォノ入力(MM) | 1系統(GND端子つき) |
ライン入力 | 3系統(CD、TUNER、AUX/DVD) | |
テープ入出力 | 2系統(RECORDER1,2) | |
トーンコントロール特性 | ±10dB(50Hz、20kHz) |
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電源電圧 | AC100V, 50/60Hz | |
消費電力(電気用品安全法) | 200W | |
付属品 | リモコンRC8001PM × 1 | |
最大外形寸法(本体) | W×H×D | 440mm×128mm×364mm |
質量(本体) | 10.5kg |