STEP2・レーザーセッターで位置を追い込む
ここまでは「耳だより」で音質を改善しました。では、さらに「AIRBOW・レーザーセッター」の助けを借りてさらなる音質改善にチャレンジしましょう。
スピーカーには指向性があるため、浴槽での実験のように波(音)が均一に広がりません。左右のスピーカーの相関位置関係を調整していない場合、左右の音が綺麗に重ならず「音が平面的になる」・「音の分離が悪い(音が濁ってしまう)」・「空間の見通しが悪い」などの問題が生じます。(下図左列)レーザーセッターを使って調整すると、左右の音が綺麗に重なり「音が立体的で生々しくなり」・「楽器の分離感や定位感、音場の見通しが改善」され「音楽の躍動感が飛躍的に向上」します。(下図右列)
レーザーセッターによる調整では、曖昧さやいい加減さは一切なく「誰が何時どこで行っても一定以上の効果が保証」できます。また「調整を単純に聴感だけで行う」ため「特定の数値などに縛られることなく一番良い位置を合理的(科学的)に見つけられる」という優れた長所があります。
調整前 | 調整後 |
マーク部分での音の重なりは乱れている。 | マーク部分での音の重なりは整っている。 |
左右のスピーカーから発生する音(波)の方向や距離は一致していない。 | 左右のスピーカーから発生する音(波)の方向や距離は完全に一致する。 |
音源から重なりの部分までの「距離」は同一でなく、左右の波は「任意の位置で重なり」乱れを生じる。 | 音源から重なりの部分までの「距離」は同一となり、左右の波は「同一の位置で重なり」乱れを生じない。 |
レーザーセッターの使い方
付属のミラーをスピーカーに貼り付け、レーザーセッターからミラーに「レーザー光」を照射します。反射した「レーザー光」がレーザーセッター・ターゲットの「同一位置」に戻るよう「スピーカーの上下左右の角度」を調整します。レーザーセッターからミラーまでの距離を付属の糸を使い「同一になる」ようにスピーカーを動かします。
この位置的な調整だけでも十分な効果を発揮しますが、最後にレーザー光を照射したまま「スピーカーの角度を変えずスピーカーを前後に数oだけ動かして」音を聞きながら最後の詰めを行います。すると、まるで「カメラのピントがピッタリ合う」ような感じで「ピンポイントの位置で音場空間の透明度が著しく改善される」のが感じ取れるでしょう。